カリソメだけど愛してほしい

徒然なる日々をつらつらと綴っています。

サイコキラーと煙草

https://youtu.be/iScgOCwbLLU

もののけ『珍しいジジイ』

 

私は 面白いものが好きです。つまらないものに対して感じる 逆説的な面白さも好きだけど やっぱり単純に たくさん笑いたい毎日です。上記動画 よかったら見てください。面白いので。

 

先日 街を歩いていると とある女が私に話しかけてきた。痩せ型小柄のショートカットメガネ付き。黒と白のボーダーのTシャツに黒のスキニーパンツを身につけていた。年齢は 25-27歳といったところ。「今アンケートやっていて 3つほど質問するので 答えてくれたら 嬉しいです!」とのこと。

 

女「まず1つ目の質問です!」私「はい。」女「あなたの現在の幸福度は何パーセントくらいですか??」私「うーん……65……くらい……ですかね。」女「ほほお!結構お高めなんですね!では その幸福感というのは どんな時に感じますか??」私「うーん……ホカホカのごはんを食べてるときとか…フカフカのベッドで眠りに着くときとか…大きな声で歌を歌っているときとか…ですかね。」女「おお!歌 歌われるんですか??」私「はい。今もギターの弦を買いに行く途中です。」女「ええ!ギターも弾かれるんですね!SSWさんとかですか??」私「ええ。たぶん。」女「すごーい!」私「…(ニチャァ)」女「3つ目の質問です!」私「…はい。」女「逆に 人生のうち 35パーセントは "幸せでない"と感じているようですが それはどんな時ですか??」私「うーん…知らない人に 嫌な態度を取られたときとか…ですかね。」女「あーそういうことってありますよねえ!」

 

お相手は何やら手荷物をガサゴソしている。その手に握られていたのは 薄めのB5光沢紙。直感的に「あーめんどくせえやつだ。これ。」と思ったが最後。背後に迫り来るもう1人の人影。

女2「わー!素敵な髪型ですねー!フワフワしててかわいいー!」と 中年細身ひとつくくりメガネ女が現れた。さっきまで 私のイヤイヤな空気を察して 困った顔をしていた若女も 水を得た魚のように またペチャクチャと話し出した。若女「この方 歌を歌ってる方だそうです!」女2「えー!すごーい!私たちも見に行きたーい!お名前とか教えてもらってもいいですかー?」私「いや…大丈夫です…」若女「あ…別に怪しいものではなくて 私たち ワクワクセミナーというものをやっておりまして…現状の幸福度を上げるのに手っ取り早いのが…このセミナーなんですけど…よかったら今から一緒に集会所に行きませんか?」私「あ…大丈夫です…」

 

やっとこさ逃げた。楽器屋に行くだけではなく タピオカも飲まなくてはならないので もう時間がないと伝えたら 逃がしてくれた。ムカついた。ただアンケートをするだけだと言ったのに 何故 変な溜まり場に連れ込もうとするのか。浅めのハードルを被って 沼にズブズブにしようとする魂胆がミエミエではないか。こちらの良心に対する対価がそれかよ。だったら最初から 私たちは怪しいセミナー集団です!とでも言ってくれよ。そして 人を勝手に不幸だと見なして 65パーの幸福度と答えただけで 驚愕するんじゃないよ。不幸な人は セミナーに行けば 幸福になるって そんなのまやかしでしかないだろ。

 

イライラしながら Martinのブロンズ.012-.054弦を買った。パールレディも寄ってやった。帰り道に 読んだ漫画の中で わりかしイケメンな幼めのサイコキラーが フード被って 路地裏で煙草を吸っていたのだけど その描写がどうも納得いかなくて「いやいや路地裏で煙草吸うのは ギャングとか もっとライトな類だろ。煙草吸うんだったら せめて ジョーカーみたいにもっとニヒルで奇抜な見た目であれよ!」と思ってしまった。そういうショタ系のサイコキラーには 真っ暗な部屋の中で 1人 大量の死体と共に でっかいペロペロキャンディを舐めていてほしい。とかそんなことを考えていたら イライラの矛先がどっか行って すっかり良い気分になっていた。ヤニカスショタサイコキラーありがとう。

 

明日も 見栄張った虚像の幸福度 最大値 65パーで 生きていきましょう。