カネコアヤノ『NOWAR0305@新宿南口』
これを見て 心が揺り動かされる人間でよかったと思う。美しいものを見た時に 心が動くのは 健康に生きられている証だなぁ。みつを。
先日 約1週間ほど前のその日は えもいわれぬような すっごくすっごく良い日だった。手放しで そのように言える日は 生きてきて そう多くはないけれど 確実にそうだった。自分の心地よいもの(ex.ふかふかのベッド、ホカホカのごはん、ファサファサの犬など)だけを享受して 良い日だったと言っているわけではない。きちんと刺激を受けつつ そのピリピリした空気を肺に流し込んで「うめぇなおい!」と思えるような日だった。
一日の始まりは いつも上手くいったことはなくて 勿論 その日も寝坊して ろくにメイクすらできず ギターだけなんとか背負って 走って家を出た。初めての場所に向かうのも苦手で GoogleマップのGPS機能が上手く起動してくれなければ 私は目的地の方角を見つけることすらできない。それでも なんとか現地に着いて 長くて熱い話を聞いた。(これは良い意味で熱いと言っている。他意はなし。)そして 歌った。誰かと話したり 仲良くしたり 心を通じ合わせたりするのは すごく疲れるので どちらかというと苦手だけど 芝居や音楽といった表現がある故に 人との繋がりをなんとか保てている。この瞬間もそれをヒシヒシと感じた。
その後 ハピハピ()した気持ちで 街を歩いて「桜なぞ咲いているぞ!」と思いながら 一時帰宅。それから 友だちと渋谷の喫茶羽當で落ち合った。てか カフェオレグラッセって めっちゃ美味いんすね。分離した白と茶が混ざらなくて 混ぜるべきか否か迷いつつも 美味いからオールオッケー!となった。店内に 桜の生花がいけてあって 素敵だった。
夕飯は 牡蠣を食べた。どう考えても美味い。週末幸福崩壊寸前に ビールとハイボールを注ぎ込めば 見事に生き返る。そして 酒を飲めば 熱い話だって恥ずかしくない!この日は確か 創作の源について話したりした気がする。空が青いとか 風が冷たいとか そんな簡単なことから 自分の創造の全ては始まったんだよなぁと思い返したりした気もする。都会で生まれ育つと 外を歩く時 視覚は人混みで 聴覚は雑音で 埋め尽くされてることが多いから 必然的に触覚で物事を感じやすくなるのかもしれないと納得したりした記憶はすごくある。とにかく 表現楽しいねぇと心から思えた一日だったと断言できる。
いつも上手くいかなくても たった一日でも なんか幸せだなと思う日があれば その日の味を何度も思い出して 噛み締めて 口角上げて 生きていくことができるのだから 自分は簡単な人間だなと思う。小さな幸せに気付いて ずっと握りしめていられる人間でよかった。人として コスパが良い。その分 些末なことまで 気付いて落ち込みやすいのは 玉に瑕か。それでも いつも何かに触れて 感化されて 新しいものを生み出し続けられる自分でよかったと言いたい。
追伸 : 知らんうちに 4/1になっていましたが 特に嘘はつきませんでして!何か創作物をあげようかとも思いましたが 良いものが思いつかなかったものでして!でもつまりは 現実も虚構も特に代わり映えはしないというのが 真理でございまして!美しい現実こそ 虚構よりも俄然芸術と呼べるものでございまして!はて!