カリソメだけど愛してほしい

徒然なる日々をつらつらと綴っています。

散々な散財、夏。

この間 フランス文化を知る(演劇・ミュージカル)の講義で ラシーヌの『フェードル』(ストレートプレイ)を見た。割と最近のバージョンで 映像とかも綺麗だった。劇場が日本ではあまり見慣れない造りになっていて 舞台が客席より一段高くなっている商業施設的な劇場というよりは 古代ギリシアの半円形の空間に近い感じだった。フランスの劇場は 全てこれに近いものなのだろうか。それはともかくとして 劇の終盤 ヒロインであるフェードルが 義理の息子イポリットへの不誠実な愛を告白するシーンで まじでいきなり きちんとした演出上 フェードルが衣装を剥がし ぶるんとおっぱいが出た。あて布なし。丸見え。困惑した。先生曰く フランスの演劇ではよくあることらしい。でも普通に吃驚した。東洋と西洋とでは 布の概念が違う。すごかった。別に 乳を出すのが正義だとは思っていないけれど 妙に芝居に説得力が生まれていて シンプルに凄いと思った。

 

そんなことより この夏 諭吉が私の財布から 家出することを宣言してきた。ふざけてやがる。どうして金は失くなるのだろう。私はただ 少しお出かけがしたいと思っただけなのに この資本主義社会は 働かざる者にちっとも優しくない。何ゆえ 外に出たいと思ったかというと それはワクチンの効用に他ならない。つい 2年前 肺炎と喘息をこじらせた私は 基礎疾患持ちということで 7月中にワクチンを接種できることになった。そのことが確定すると 今まで魅力を感じてこなかった旅行というものに グングン心が傾いていた。「そういえば レミゼ 帝劇で観たかったけど この時期じゃ 流石にチケット取れないよなぁ…。(パソコンカタカタ) うわ…B席で 3万以上するじゃん…。(落胆) あれ 博多座ならワンチャン?!(パソコンカタカタ) え?!普通に A席取れるじゃん!(歓喜) こりゃ 友達にも会いたいし 福岡行くしかなくね?!(立ち上がり 選挙ポーズ)」となった。

 

今から楽しみで仕方がない。モツ鍋も食うし とんこつラーメンも食う。ついでに 明太子も齧りたい。飛行機とホテルの予約 そして 博多座のチケット予約はもう済ませたけれど それ以外にはなんの計画も立てていない。できれば andymoriの小山田さんが路上ライブしてた所で 自撮りでもしたい。椎名林檎とかタモリさんの聖地とかもあるのだろうか。きちんと計画を立ててする旅行は人生で修学旅行以外したことがないから 勝手が分からない。大阪で1ヶ月間 公演の為 ホテル暮らしをしていた時も 松竹座とペットショップとコンビニとホテル たまに寿司屋 の行き来しかしなかった。自分で好きに時間を使うというのは こんなにも難しいことなのかと 不安少々 でもやっぱり トキメキ過多 になっている。

 

安心して8月を迎えるその前に 私には大量の課題が残っている。そういえば 先週の水曜日は 結局早く起きれず 死ぬ程寝た。でも なんとか課題は進めた。ような気がする。やらなければならないことを斃した その先にのみある 最高の旅行だと自らに言い聞かせて 今月を乗り切ろうと思う。以上。